インプラント
■ インプラント治療の“要”
「歯科でインプラント治療というのがあるじゃない。あれって何か、骨の中にぐりぐり釘のようなものを押し込むらしいけど、本当に大丈夫なのかしら?体が変になったりしないのかしら?」
「先生はできると言ったけど、ちゃんと長くもつものなのかしら?入れたのはいいけど痛くて噛めないなんてことにならないのかしら?」
「うまくいかない場合もあるって話よ。」
「値段も相当に高いんでしょう。」
もし井戸端会議的に女性が集まって、インプラントのことを話題にしたら、こんな話が出てくるのかも知れません。
おっしゃるように、骨の中にぐりぐり押し込むような感じがするかも知れません。うまくいかなくて、痛みが続いたり、噛めないで困っているなんていうケースも、どこかでは起きているでしょう。そして、高いお金を払って治療したのに、すぐに駄目になってしまったら、冗談じゃないと思って当たり前です。
こういった誰もが一番最初に感じる疑問や不安に対して、しっかりと答えられないようでは、インプラント治療などすべきではないと思います。インプラント治療を行う者は、確かな理論に裏付けされた正確な治療技術、失敗のない豊富な治療経験、そこから導き出される予知性の高い処置ができなければ、手をつけるべきではありません。
さて、「インプラント治療の“要”」というタイトルをつけましたが、いったい何が“要”なのでしょうか。成功の最大のポイントとは?−何か画期的な、すごい技術か理論でもあるのかといった感じですが、そういったこととはちょっと違うのです。
インプラント治療の“要”は一見、歯科医師サイドにあるかのように思いがちですが、実は患者さんサイドにあるのです。患者さんの心構えが一番大切なのです。患者さん自身がこの治療に対して正しい理解と、せっかく入れたインプラントを大切にしようという前向きな姿勢をもつということなのです。
インプラント治療の成功のために、患者が何をしてもらえるかではなく、何をしなければならないかということなのです。何だか、J.F.ケネディの有名な演説を思い出しますね。アメリカ国家と国民のありかたを唱えたケネディの主張を、私は「困難な局面で新しい道を切り拓き、そこで成功を収めたいなら、恩恵を受けるすべての者がその成功に向けて努力しなければならない」と言っていると解釈してみました。
インプラント治療でも同じことがいえます。技術的に非常に難しく(それが証拠にいまだにインプラントはどの先生でも行える定着した治療法にはなっておらず、失敗例の報告も耳にします)、ある意味では世界最高水準の技術を駆使して、治療を成功させて、その恩恵(本来の歯と同様の大きさで、固定性で、見映えがよく、痛みもなく、生きた歯のようにどんどん噛める。入れ歯とは全然違う)を受けたいなら、医師だけでなく患者さんもそれ相応の努力をしなければならないということを、まず自覚して頂きたいのです。
一般に患者さんは、医師から最良の治療を受けてそれを享受するだけでよいはずです。私も日常の基本的な治療については、患者さんに特別な努力をお願いするつもりはありません。ですが、この難度の高いインプラント治療は、ただ漫然と口を開けていれば、駄目になった歯が自動的に再生されるといった、そんな夢のような話ではないのです。「痛くなく、固定性で、長い間噛める歯」という、インプラントに期待されている基本的な要素は医師の努力で提供できますが、患者さん自身の老化からくる衰えや、長年不自然な使い方を続けてきたことからくる顎口腔系のゆがみなどについての問題が残るケースが多く、簡単に解決することはできません。当然、医師は患者さんに的確な情報を与え、時間をかけて相談し煮詰めていきますが、と同時に、患者さんがこの治療に対して正しく理解し、インプラントを自分の体の一部として大切にする前向きな姿勢があれば、現在のインプラント治療に残されたこうした問題の解決が一気に進むことになるでしょう。
患者さんの心構えこそが“要”だと言った意味がおわかり頂けたでしょうか。
インプラント治療の真実
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